狼君と、お嬢様♪




 寝ぼけて運転しているのが俺のダチで

 仕事仲間の設楽永地(したらえいじ)。



 そして俺は柚馬アキ(ゆうまあき)。

 24歳になってもまだ独身な俺達だけど

 ありがたいことに、今日はこれから

 勤めていく会社に向かう途中だ。





「うわ...すっげえ。マジであれが俺達の

 通う会社なのか?」



 
 俺、こんなところで仕事すんの?

 マジ?



 途端に緊張してきた。
 
 車の中から見えるでかいビルを見た。




「そ~だよ。あのビルに貼ってあった

 紙を偶然見てたから入れたんだ。

 感謝してよ~?」



「おお~。俺がか~...」




「聞いてないし」




 
 
 
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