狼君と、お嬢様♪




 電話をかけようと、屋上へ急いだ。




 よ、よかった。誰もいない。

 電話、出るかなあ...?



 初めて私から電話をかける。



 な、なんかちょっと緊張するかも...。



 テュルルルル―....着信音が耳元から

 やけに大きく聞こえる。



 プツッ―...。
 
 (ドキッー)



 つ、繋がった!!



『はい。もしもし、柚馬ですが―...』


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