Light of hope Ⅰ【完】
無駄に高そうなソファーに座り、ふとさっきの事を思い出す。
「たっちゃんありがとね、ナイスタイミングだったよ」
「ん?何かあったのか?」
「……よく分かんないんだけど、電話に出たら蓮が不機嫌になっちゃった」
あの放送がなかったら、しつこく問い詰められていたと思う。
もしかしたら墓穴を掘っていたかも……蓮と朔に睨まれたら怖いからなぁ。
「そうか意外だな」
私にしてみれば結構深刻な悩みなのに、2人とも聞いた途端笑い出した。
酷くないかい?もしかしたら怪しまれてるのかもしれないのに、危機感が足りない。
「何が?」
「どうせ俺との関係でも聞かれたんだろ?」
「……よく分かったね」
読心術…?