Light of hope Ⅰ【完】
「考えれば簡単なことだ。で、何て言ったんだ?」
「答えようとしたら、たっちゃんからの呼び出しがあったんだよ」
「そうか、感謝しろよ」
急に得意げになるたっちゃんに言うんじゃなかったと後悔する。
「はいはい。でも、次聞かれたらどうしよう」
教室に戻ったら、陽がいるからな…。もしかしたら待ち伏せされている可能性もなくはない…かな。
「じゃあ、大切な人って言ってみろ……絶対焦るぞ」
「何で蓮が焦るの?」
「気にすんな、話が逸れたが………ほら、ご褒美だ」
上手く話を逸らされた気もするけど……いや逸らされた。でも、こっちの方が気になるから触れなくてもいいか。