Light of hope Ⅰ【完】
夏休み
「嗚呼、やっと見つけた」
ある一室のソファーに座る男は、ワインを片手に呟く。
「長かったよ。君は僕の物だ……誰にも渡さない」
男は愛しい者を眺めるように写真に写る者を見る。
「準備は着々と整ってきた。………まだ迎えには行けないけど、いつか迎えに行くよ」
まだまだ遙か遠く……絶望へと誘う悪魔に気が付く者はいるのだろうか。
この先を知る者は居らず、すべては本人の選択次第………。