Light of hope Ⅰ【完】
懐かしき人
夏休みに入り、毎日朝から倉庫へ通う日が続いた。
「あーっ!!また落ちたー」
「あはは、お先に~」
ただ今、陽とマリカで対戦中。
陽はマリカが苦手らしく、よく色々な所に落ちる。
今日はコース脇にある池に落ちた。
「ホントによく落ちるね。……スマブラは強いのに」
「しょうがないよー。思い通りに行かないんだもん」
「まぁ、難しいよね……あ、やった!1位だ」
私の操るキャラクターがゴールラインを切り喜ぶのを見て、コントローラを手放しミルクティーに口をつけた。
白熱してくると、喉の渇きも忘れてゲームに夢中になるから気がつくとカラカラなんだよね。