Light of hope Ⅰ【完】
外に出ると、今日は全員乗るからか、いつものクラウンではなく大きなワンボックスカーだった。
「初めて乗ったよ。…クラウン以外もあったんだね」
クラウンにしか乗ったことがなかったから、あれ以外はないものだと思ってた。
「うん。普段はほぼクラウンなんだけど、こうやって皆で出かけるときはこの車なんだよ」
「へー、納得。…てか、どこに向かってるの?」
「ん?僕達がよくご飯を食べに行く店だよ。個室があるからゆっくり出来るんだ」
なるほど…そこら辺のファミレスだと、女の子に囲まれて食事どころじゃないもんね。
ファミレスへ行った蓮達を想像して苦笑していると、目的の店に着いたみたいだ。
「ゆみりん着いたよ、行こう」
「はーい」
目的の店はこぢんまりとしているがお洒落な外装をしていた。
陽に呼ばれ、少しの期待を胸にワクワクしながら皆に続いて店に入っていく。