Light of hope Ⅰ【完】
「いいんだよ、由美ちゃん。……全員、蓮の奢りだから」
「え?そうなの?」
まさか蓮の奢りだとは……。
「うん、だから気にしないで」
「……はーい」
奢りだと聞き、蓮の元へ走り寄る。
「蓮、ありがと……ブサイクは余計だったけど…」
「ああ……由美はブサイクじゃねぇよ」
フッと目を優しく細めて笑う蓮はポンポンッと私の頭を撫でると、車の中へと消えた。
むぅ、決まっている…何か負けた気分だ。
撫でられた頭に手を添えながら私も後に続いて乗る。
しばらくして、会計を終えた朔も乗り込み車は店を出発した。