Light of hope Ⅰ【完】
「…恥ずかしい過去だからな、あんまり穿り返さないでくれよ。
そんなことより心配したんだぞ。なんで遅くなった?」
話を逸らされたと思ったが、心底心配そうに聞かれると何だか申し訳ない。
大層な理由じゃないから余計にそう思う。
「寝坊と……まぁ色々あって」
「色々ってなんだ、色々って」
「えぇっと…か、絡まれてました」
「あ”?何にもなかっただろうな?」
心配してくれるのはいいんだけど、その殺気と睨みは何とかならないかな。
それに私は心配されるほど弱くない。