Light of hope Ⅰ【完】
「まあそれもあるが、由美との買い物を邪魔されたくないからな」
あぁ、そっか私のためか……。
「ありがと」
「いや…」
「お、着いたぞ」
來ちゃんが照れたように頭を掻くと、ちょうど着いたようでたっちゃんの声が來ちゃんの言葉を遮った。
その声に反応して視線を前へと向けると、目の前にはショッピングモールがそびえ立っていた。
「行くか」
たっちゃんは建物に程近い駐車場へと滑るように車を停めると、ドアを開けて歩き出す。
私もそのあとに続き、ショッピングモールへと足を踏み入れた。