Light of hope Ⅰ【完】
銀狼
「1-Aの男子は全員銀狼だ。
女たちもどこかしらのレディースに入ってる」
教室に向かう間、來ちゃんからクラスの話を聞く。
「全員銀狼だと蓮達にすぐ捕まっちゃうな」
ボソリと呟いたつもりだったのに來ちゃんには聞こえてたようで、呆れ顔を向けられた。
「銀狼の総長にもう目つけられたのか?」
「うーん、目をつけられたって言うか気に入られた?」
「同じ事だよ」
仰るとおりで…。
「ったく、最悪だな。それも1-Aには幹部が一人いるぞ」
「…やだなぁ」
面倒な事にならないといいけど、平凡な日常はやってこないだろうな。