Light of hope Ⅰ【完】
豪邸
「………ここ?」
「そうだよ。最初はびっくりするよね」
病院から蓮の家に着いたのだが、目の前には豪邸がそびえ立っている。
……高校生にしてはお金を持ってるから、それなりのお金持ちだとは思ってたけど……まさかここまでとは…。
「蓮ってお坊ちゃんだったんだ」
ポツリと漏れた本音に、蓮を除いた皆が吹き出した。
「お、お坊ちゃんって」
「確かに坊ちゃんだけど……っーーさ、流石由美ちゃん」
「……や、やべっ腹いてぇ」
そんな皆の反応に蓮は舌打ちをし、殺気を出して睨みつけていた。
「……笑いすぎ。真面目な本音なのに…」
「尚更タチが悪ぃ……俺はお坊ちゃんじゃねぇ」
そう言いながら睨まれたので、軽く肩を竦めて見せる。