Light of hope Ⅰ【完】




しばらく抱きしめていてくれた蓮のおかげもあり、だいぶ落ち着くことが出来た気がする。



「ん、蓮もう大丈夫……ありがと」



「そうか………無理はするな」



心配そうにしながらゆっくりと私を放して、宥めるように声を掛けてくる。



だけど大丈夫と言ったのは自分なのに離れて行く蓮に不安を覚え、ゾクリと嫌な汗が背中を流れた。



「………どうした?」



そんな不安に駆られ、思わず蓮の服の裾を掴んでしまった。





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