Light of hope Ⅰ【完】
「じゃあ、邪魔者は退散するよ………蓮にたくさん甘やかして貰ってね」
それだけ言うと部屋から出て行った。
「怖い夢は見なかったか?」
朔が出て行ってすぐ、蓮は心配そうに私に問いかけてきた。
さっき安心して眠ったときの事だろう。
「うん、安心して寝れたよ」
「そうか………不安な事があったら言え、1人で溜め込むな」
「………ありがと」
溜め込むな…か、それはできそうもないよ。
これは私の運命……私の背負うべき闇だから……。
この先、運命と言う名のレールの上を歩き続けるしかないんだ…。
そうは思いながらも今だけは……と目の前にある温かな温もりに縋りつき、穏やかな時間を過ごした。