Light of hope Ⅰ【完】
「率直に言うと由美ちゃんには姫になってほしいんだ」
またか……。
「今回はちゃんと理由があるんだよ」
前と同じく断ろうとしたが、先手を打たれてしまった。
……極力関わりたくないのに。
「今日、由美ちゃんを襲った奴らは琥珀(こはく)って言う族なんだ。
そいつらに君が銀狼の姫だと思われてる。
もし仮に蓮が違うと言っても、一度言ってしまったことは撤回できない」
やっぱりこれが目的か……総長の発言力は大きい、トップが認めてしまったことは余程のことがない限り覆らない。