Light of hope Ⅰ【完】
しばらくざわざわと相談をするような声がする。
きっと私と話したことがある人の話を聞いているのだろう。
教室の銀狼メンバーの人達とは少なからず話したことがある。
『よろしくお願いします』
『命を賭けてお守りします』
しばらくして1人が声を上げると、次々とそんな声が聞こえてきた。
未だに戸惑っている人は多い。
けれど嫌悪の視線は消え、とりあえず認めてもらえて凄く嬉しい。
だけど…
「命を賭ける事だけはしないで!!」
急に叫んだ私に蓮達も他の子も驚いている。
「私を認めてくれたのはとても嬉しいです。
でも、どんな時でも自分の命を1番に考えてください。
命は1人1つ。
私なんかのために命を賭けるのは馬鹿げてる。そんなことをしたらきっと後悔する…。
だから、命を賭けるのは止めてください」