Light of hope Ⅰ【完】




お披露目会が終わった後、少しの間下で皆と話して部屋に戻った。



「……ねぇ、何で陽と海斗は勉強してるの?」



戻った私が最初に見た光景は2人が必死で教科書にかじり付いているところだった。



普段は授業すらまともに出ない不良君がなぜ?



すると、皆哀れみの視線を送ってきた。



「……お前この休み明けたらテストって知らないのか?………明日だぞ」



「え?知らない……」



「やばいよゆみりん。赤点取ったら補習だよ」



「馬鹿女」



…………もう無理だね。



「もういいや、実力勝負で行くよ」



「無理だよ。鳳来は不良校だけどテストは難しいってことで有名なんだ」



朔がそう心配してくれるのは分かるけど、今更勉強をしたところで高々知れている。



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