Light of hope Ⅰ【完】
その後、バイクでいつも通りマンションの目の前まで送ってもらった。
「ありがとー」
「あぁ、またな」
「うん、おやすみ」
走り出さない蓮を背に、マンションへと向かいセキュリティを抜ける。
すると、バイクのエンジン音が聞こえ、蓮は倉庫へ戻って行った。
その音を背中で聞きながら、エレベーターで部屋へと向かう。
「疲れた……」
でも、こんな急に現れた身知らずの私を受け入れてくれるなんて思いもしなかった…。
それに…明日が楽しみだよ。
明日のテストの事を考えながら、レトルトカレーを食べる。
あの自信満々の海斗を驚愕させるのは楽しそう。
それから汗でベタベタした身体をシャワーで洗い、明日に備えていつもより早めに眠りについた。