スマイル
「ごめん。ごめん、ミラ!」
後ろから、
ケイが追いかけてきた。
でも、
追いつけへんねん。
だって、うちの方が
まだ足速かったもん。
「待ってや、なあ!」
「ミラ!!!」
ユサも……追いかけて
来てくれてるんや。
そう思ったら、
なんか、走れんくなった。
「ユサ…ごめん。」
わざわざうちに
協力してくれようとして
ケイにまで
兄ちゃんのことスキって
言ってくれた、
そんなユサからも
逃げちゃって
まじアホやと思った。
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