スマイル


いつものけんかとは

あきらかに違うくて……


去って行くケイの後ろ姿を

追いかけようと思っても

足が動いてくれへんだ……



「……あ…れ………?」



なにこれ……涙……?




「……ごめん、ミラちゃん
 俺のせいやんな……」



そう言ってティッシュを

差し出してくれた……



「スグルくん……
 ううん、
 スグルくんのせいちゃう。
 うちが言いすぎただけやから」


「でも……」


「大丈夫…。
 ごめんな。ありがとう。」




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