地味子と王子が会っちゃった
瑠衣side
『おーい、瑠衣。』

ん?


机に突っ伏した俺が顔をあげると
ニヤニヤときた顔をしたヤツがいた。


城崎 颯(キノサキ ハヤテ)

こいつとは腐れ縁っつーか
幼稚園の時からの付き合いだ。

『なあなあ、おまえ7組の地味子のこと、かばったんだって?』

あぁ、あのことか。

たしか、あいつのクラスに
大勢の女子が集まってたらしーな。

『虐められなきゃいいがな。』


そうだ。俺はその事を危惧している。


男子のイジメは目に見えるが、女子からのいじめは、目に見えない。

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