メルヘン侍、時雨れて候
『どうした。いつでもよいぞ』

「はい!

よーし!


えーっと 」

『ほれ』

「あのね

エバンゲリオンの映画

あれは駄目ですぅ。


映画というのは

えーっと


破はよかったんです。


シンジ君が、がんばってよかったんです

でもQは駄目(>_<)」

『たとえば?』

「たとえば・・・ですか?」

まるで成長がないメルヘンさんに懐かしさを感じる。

あの伝説の野いちご塾百人斬り事件や

9.11事件は本当に、この目の前の男がなしとげたことなんだろうか?(詳しくはnamataさん著メルヘン侍の2007年版を)

『メルヘンさん。ダメというだけなら誰にでも言える。

問題はなにがどうダメなんじゃ、そんな言葉ふりまわしてもカスリ傷もあたえられんよ』

「あー なんか…あはは、そうですね、5年ぶりですからね。なんせ。えへへ」

『それじゃ、斬れぬなぁ。

5年のあいだおぬしは、なにも積み重ねては来なかったのか?


続けて。斬る対象の真ん中を見るのじゃ』

「はい」

なんだか、なかなか核心にたどり着かない、たどり着こうとしない2人のやりとりに見えるが、オトナ女子のみなさんなら理解してくれると思う。

簡単なものに価値なんてない。それがたとえ、簡単に手にすることが出来たとしても――


♪メメ メルヘン メメメ メルヘン この世はなんとかパラダイス♪



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