すっぴん恋愛~危険な素顔はオフィス内禁止~
竜哉はジョンファミリーの席に行った。


「久しぶりだね、美貴…」

少し切ない冷たい目で美貴を見る。


「紹介するね。こちら、夫のジョン。で、寝ているのが娘のメアリー。ジョン、友だちの竜哉よ」


「タツヤ、はじめまして。ども!」


ジョンは右手を出して、竜哉に握手を求めた。


「ども…」


竜哉も右手を出して、握手を交わす。


「ジョン、メアリーをお風呂に入れる時間になるから帰りましょう」


美貴はバッグを持つ。


「逃げるのか?今まで連絡もして来ないで」


竜哉の腕は震えていた。


< 115 / 244 >

この作品をシェア

pagetop