すっぴん恋愛~危険な素顔はオフィス内禁止~
「連絡?竜哉とはあたしがあっちに行く前に別れたのよ?」


「俺は納得してなかった」


「竜哉の気持ちがどうであろうとあたしの中ではもう終わっていたわ」


「俺はずっと待っていた」


2人は見つめ合うというより、睨み合っていた。


「ミキ?帰るよ」


先にジョンはベビーカーを押して、出入り口のドアの前に行っていた。


「今、行く!じゃあね…」


「待って。美貴…幸せ?」


「とっても幸せよ」


竜哉の目を見て、しっかり答えた。

ジョンファミリーがバーを出て行くと、竜哉は雪菜の隣りの隣りに座った。


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