すっぴん恋愛~危険な素顔はオフィス内禁止~
「えっ?姉ちゃん、この人と知り合いなの?」

祥吾がビックリして、竜哉をじっと見る。


「同じ会社に勤めてる人…」


雪菜は竜哉の手を解いた。


「いいじゃん、初めてじゃないし…泊めろよ」


「ちょっと、誤解されるような言い方しないで」


弟に勘違いされたことを恥ずかしく思い、雪菜は頬を赤くした。


「なんだ、そういう関係なら俺は先に帰るよ。じゃあね~」


「待って!祥吾…」


祥吾は勝手に納得して、帰ってしまった。


雪菜はその場に立ち尽くすしかなかった。


「もう少し飲むから、とりあえず座れよ」

竜哉は隣りの椅子をポンポン叩く。
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