すっぴん恋愛~危険な素顔はオフィス内禁止~
雪菜は仕方なく座る。


「何であたしが…面倒みなくちゃならないのよ…何なのよ…一体…もう!」

不満タラタラの雪菜。


「ブツブツうるさいな」


「文句あるなら1人で飲みなさいよ」


「冷たいこと言うなよ…1人になりたくないんだよ…」


竜哉はテーブルに顔を乗せ、甘えるようなとろんとした目で雪菜を見た。


(ドキッ!)


不覚にも竜哉をかわいいと思ってしまった。

竜哉はもう4杯も飲んでいて、さすがに酔ってきていた。


「マスター!おかわり!」


竜哉はグラスを持ち上げた。

マスターは他の客の相手をしていた。


< 119 / 244 >

この作品をシェア

pagetop