すっぴん恋愛~危険な素顔はオフィス内禁止~
「俺…明日、代休~」


竜哉の代休は明日だった。


「あっそ…じゃ、好きにして…あたしはもう寝るから…」


雪菜はベッドの方を向く。


「俺も一緒に寝る…風呂入って来るから待ってて」


グッタリにしていたはずの竜哉はいきなり立ち上がって、しっかりとした足取りでバスルームに行った。


「え…何、もう酔いが冷めたの?」


普通に歩く竜哉の姿を不思議そうに見た。


雪菜はベッドでうつ伏せになって、雑誌を読んでいた。


(待っているのではない…ただまだ眠くないだけ…)
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