すっぴん恋愛~危険な素顔はオフィス内禁止~
雪菜が家を出てから3時間後、竜哉はむくっと起き上がった。


「腹減った…」


何か食べ物を頂こうとキッチンを物色。


コンロの上にあったピンク色の鍋の蓋を開けると野菜スープが入っていた。


「食べてもいい」と言っていた雪菜の言葉を思い出して、スープを温めた。


優しい味のする野菜スープを食べながら、部屋を見回した。


相変わらずラブリーな部屋で目がチカチカする。


だけど、最初に感じた居心地の悪さが不思議なことになくなっていた。
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