すっぴん恋愛~危険な素顔はオフィス内禁止~
雪菜のベッドで寝たからなのだろうか…ずっと抱き合っていたからなのだろうか…


竜哉の体から雪菜の香りが漂っていた。


クンクン


自分の腕や肩の匂いを嗅いでみる。
微かに雪菜の香りがする。


「匂いを嗅ぐとか…俺、変態か?なあ~くま子?」


竜哉は雪菜のようにくまのぬいぐるみに話し掛けてしまった。

(俺、何してるんだ…帰ろう…)


雪菜から預かった合い鍵で言われたようにちゃんと戸締まりして、自分の家へ帰った。

ぬいぐるみは忘れずに全てベッドに戻した。
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