すっぴん恋愛~危険な素顔はオフィス内禁止~
竜哉の視線の先には雪菜がいた。


いつものように真ん中寄りの席で早織と向き合って、食べていた。


そこへ


「雪菜ちゃん、ここ座ってもいい?」


雪菜の隣りに速水が座った。


(振られたくせに…図々しい…)


竜哉は眉間に皺を寄せる。


ブンブン


今度は顔を横に振る。


(何だ?今の感情…有り得ない…)


嫉妬に似た感情を抱いたことを決して認めようとしない。

素直に認めたら、楽になれるかもしれないのに。


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