すっぴん恋愛~危険な素顔はオフィス内禁止~
超特急で片付けた速水の到着は他の3人よりも10分遅れただけだった。

空いていた雪菜の前に座った。


速水の隣りに座る早織がメニューを差し出す。

「私たち、今オーダーしたとこです」


「雪菜ちゃん、何にしたの?」


メニューを渡して、話し掛けているのは早織だというのに、速水は雪菜しか見えていないようだ。


早織が膨れる。


「私は早織ちゃんと同じものにしましたよ。ね、早織ちゃん」


膨れる早織を雪菜は気遣う。
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