すっぴん恋愛~危険な素顔はオフィス内禁止~
「それって…タイプとは違うよね?」


「そうですね~、タイプはないです。好きになった人がタイプです」


雪菜はきっぱり言い切る。


(好きになった人がタイプ…温かい人…)


竜哉は抱きしめ合った時の温もりを思い出して、ぼーっと雪菜を見ていた。


「何よ?」


自分を見る竜哉に怪訝な顔を向けた。


「あの時、温かかったなと…思い出して…」


「ちょ、ちょっと!」


雪菜は竜哉がとんでもないことを言い出したので、慌てて言葉を遮った。
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