すっぴん恋愛~危険な素顔はオフィス内禁止~
「あの時って?どういうこと?いつのこと?」


「2人、何かあったんですか?」


速水と早織は竜哉の言葉を聞き逃さなかった。

2人は雪菜と竜哉を交互に見る。


雪菜は「何もないです」と水を飲む。


竜哉は冴えない男を演じているつもりなのか、俯いて首を振る。


「何か怪しいですよ~。何があったんでしょ?教えてくださいよ~」


早織は探るような目で雪菜を覗き込んだ。


雪菜は置かれたばかりのパスタをくるくる巻きながら、話す。


「怪しいことなんて、何もないよ。あ、これ美味しいね~」

< 142 / 244 >

この作品をシェア

pagetop