すっぴん恋愛~危険な素顔はオフィス内禁止~
祥吾からの電話を切って、早織と速水に頭を下げる。


「ごめんなさい。今、弟から電話があって…すぐに弟のとこに行かなくちゃならなくて…」


「どうしたのですか?大丈夫ですか?」


早織が心配そうに聞く。


「うん、大したことではないのだけど、近くにいるから行ってくるね。速水さん、お疲れ様でした」


速水に向かって、ぺこりと頭を下げて2人と別れた。


祥吾の元へと急ぐ。


「いらっしゃいませ」


祥吾が待っているバーのドアを開けた。
< 145 / 244 >

この作品をシェア

pagetop