すっぴん恋愛~危険な素顔はオフィス内禁止~
「出たぞ」


風呂上がりの竜哉がベッド横に立つ。

祥吾のスウェットを着る姿にも見慣れてきた。


「何よ、その偉そうな言い方」


雪菜はくま子をギュッと抱きしめて、睨む。   

「そんなかわいいぬいぐるみを抱いたままで、睨まれても全然怖くないけど」


雪菜は抱いていたくま子を離した。

(ほんと…いちいちむかつく)


「ところで何でいつもうちに泊まるのよ?」


「何でって…どうでもいいだろ、そんなことは…」


どうでもいいと言われて、納得出来るわけがない。

ちゃんと説明してほしいものだ。
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