すっぴん恋愛~危険な素顔はオフィス内禁止~
雪菜へのお土産も同じペンギンのぬいぐるみだった。
優斗のよりも3倍の大きさだけど…。


「ありがとう!」


夏実は雪菜のぬいぐるみ好きを知る唯一の友だちである。


「今日はありがとう」

「ありがとうございました」

「ゆきちゃん、バイバーイ!」


夏実家族に見送られて、雪菜はぬいぐるみの入った紙袋を持って歩く。


バサッ!


「キャッ!あ~あ…」


ぬいぐるみの重さに耐えきれず、紙袋の持ち手が切れてしまった。


仕方なく両手で抱きかかえて、歩くしかない。
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