すっぴん恋愛~危険な素顔はオフィス内禁止~
電流が走ったかように体が熱くなるのを感じる。


竜哉は重なった唇を離して、雪菜の耳元で囁く。


「好きだよ」


雪菜の顔は一気に赤くなる。


嫌なら拒めばいいのだけど、拒むどころか…竜哉を愛しいと感じてしまう雪菜である。


愛を囁いた後、竜哉は俯く雪菜の顔を覗き込む。


雪菜の反応を気にしている。自信なんてない。強引な竜哉でさえも臆病になる部分はある。


覗き込む竜哉と目が合った雪菜は竜哉に近付く。


そして


雪菜から竜哉にキスをした。
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