すっぴん恋愛~危険な素顔はオフィス内禁止~
「うん、美味しい!」


自分でも満足な味だった。


食べながら、雪菜はふと何かを考える。


「あのね、ちょっと気になることがあるんだけど」


「ん、何?」


竜哉はあと少しで食べ終わりそうだった。


雪菜は持っていたフォークとスプーンをテーブルの上に置いた。


どことなく改まっている雪菜に竜哉の手も止まる。


「笹木くんは確か3人付き合っている人がいるって言ってたよね?私もその人たちと同じように付き合うってこと?」


もしそういう関係を求めるのであるなら、竜哉とは付き合えないと思うのだった。

特別でないのなら、付き合うつもりはない。
< 206 / 244 >

この作品をシェア

pagetop