すっぴん恋愛~危険な素顔はオフィス内禁止~
取り上げたくま子を雪菜の隣りに置いた。


「寝ようぜ」


竜哉は雪菜の手を引く。

雪菜はぼーっとしながら、ベッドに横たわった。


竜哉は自分の場所を作るためにたくさんのぬいぐるみたちを移動させる。


「ふぅ…疲れるな」


やっと出来た場所にごろんと寝る。


「はい」

雪菜に向かって、両手を広げる。


躊躇うことなく、近付いて…竜哉の腕の中に納まった。


雪菜は顔を竜哉の胸にくっ付けた。

聞こえてくる竜哉の心臓の音は、雪菜のそれと同じ早さだった。

2人とも緊張しているのだ。


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