すっぴん恋愛~危険な素顔はオフィス内禁止~
そして、当たり前のようにビールを冷蔵庫にしまう。


「人の家の冷蔵庫を勝手に開けないで!一体何なのよ…」


ソファーに座り、くま子を抱き締めて、キッチンに立つ竜哉を睨んだ。


竜哉は無表情で雪菜の隣りに座った。


「さっきの女の家にさ…カバンも財布も置いてきちゃったんだよ…今持ってるのは携帯だけ」


「だから、何なのよ」


雪菜のイライラ度はMAXに達成していた。


「だから~財布も鍵もないから、家に帰れないってわけ」


「あっそ…」

そんなこと雪菜にとって、どうでもいいことだ。


「まあ、あそこで偶然会って良かったよ。野宿しなくて済んだし」

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