すっぴん恋愛~危険な素顔はオフィス内禁止~
「最悪な偶然なんだけど…で、いつまでいるつもり?」


「明日の朝になれば、あの男が仕事に行くだろうから…荷物取りに行くよ」


「ふ~ん」


雪菜は買ってきたショートケーキを食べ出す。


「先に風呂入っていい?この前のスウェット貸して」


図々しい男だと思いながらも、スウェットを出して渡す。


「あたしはもう入ったから、ゆっくりどうぞ」


(朝まで風呂にいてくれたらいい…)


「やっぱりもう入ったんだ。少し濡れていると思った…」 


竜哉は雪菜の髪に手を伸ばす。


バシッ!


「いってぇ…」


「触らないで」
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