すっぴん恋愛~危険な素顔はオフィス内禁止~
「寝ないの?」


「あ…ね、寝るわよ」


竜哉は雪菜の様子が少しおかしいと思った。

雪菜は空いている半分のスペースに寝た。


「ねえ…」


「ん?何?」


「この前、あたし…寝ながら、何かした?」


「は?別に何もしてないけど…ああ…そういえば俺のことをくま子って呼んでいたな」


(くま子と間違えて…?)


あの日、目が覚めた時、確かにくま子を抱いていた感触が残っていた。


「でも…もしかして…あれはくま子じゃなくて…まさか?そんな…有り得ない」


「何をブツブツ言ってんだよ」
< 61 / 244 >

この作品をシェア

pagetop