すっぴん恋愛~危険な素顔はオフィス内禁止~
時計を見ると10時を過ぎていた。


(こんな時間に食べたら、太るわ…)


とはいえ、雪菜もお腹ペコペコで無性にラーメンが食べたくなっていた。


「ラーメン食いてえ!」


「えっ?」


雪菜は一瞬心の声が出たのかと思った。

竜哉の声だった。


「何?」


「いえ…あたしもラーメンが食べたいと思ったから…」


「ふ~ん」


2人は片付けて、会社を出て、駅に向かって歩く。


雪菜は竜哉の少し後ろを歩いていた。
< 73 / 244 >

この作品をシェア

pagetop