詩集
【呆気ない最後】

さよならも言わずに目を閉じる。
言われて気付いたこともある。
もう私の心は貴方を欲していなかった。

呆気なかったね、と一言。
嫌味のように付け足して。

傷付くのはもう嫌だと思っていたのに
また恋をして同じことを繰り返す
学習しない無知な私は
一生貴方を理解できない

さよならも言わずに終わらせてみよう
もう会わずに別れましょう、と送った
私の心をあなたはどう読み取るだろう

そんなもの、もう興味もない。
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