詩集
【いつかのお話】

手を伸ばしても届かない
届いたところで掴めない
掴んだところで進めない

そんな事を考えた過去があった

手を伸ばしたら絶対届くし
届いたら意地でも掴むし
掴んだらもう一人じゃない

そんな風に考えられる今になれた

未来は何があるんだろうと考えると
全くもって不思議なもので
変われるもんだなあ、と他人事のように笑う

運命なんてものはそこら辺に転がっていて
それに気付けたらやっと運命に出会って
それは理想とかけ離れているかも知れないけど
それでも、それが私の運命で

考えてみたら、分かるものよ。
その運命が他のどれより幸せなんだって
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