詩集
【薄暗い道】

目を開いてもまた日が始まる
同じ日。でも違う日。
何かが違う、でも何かは分からない

日に日に削がれていくものがあり
日に日に無くなっていくものがある
気付いているのに取り戻せなくて
心が少しずつ折れそうになるのが分かる

あと二歩進めば崖のふち
危険なのは分かってるけど見てみたい
見てみたいけど一歩も進めない
今のままでは永遠に、ふちに立ち続ける

崖に興味を示す必要はない。
何を削られても失っても良い。
それ以上の事を得られればそれで。

それが、何かも分からないのだけれど
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