詩集
我慢をすることが昔から得意だった
得意なことは自然と出来てしまった
最早自覚の外の出来事になっていた

胸がぐっと押し付けられる様な感覚
我慢している、と気付くのはその瞬間

よく考えればその感覚は知っていた
誰かが死んだ時、酷い言葉を言われた時
自分が不本意にただ、責められた時
胸の締め付けはよく知っている感覚だった

昔からよく、我慢をしていた。
その度に私は、傷ついていた。

【良い子の我慢】
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