らぶ・みー 
満面の笑みになって、照れ隠しみたいに私を力いっぱい抱きしめ、頬を寄せる。



「やべ。恥ずかしい。でも、まぁ、いっか。雪乃の前では、カッコつけなくても。」

「うん。泰樹が嬉しそうにしてると、私も嬉しいもん。」

「じゃあ.....もう我慢するのやめよう。」

「え?」

「最後の方までとっておこうと思ったけど、もういいや.....」



さっきまでとは一転して、彼はいつものフェロモンを漂わせていた。

トロンとした目に、半開きになった唇。

キスしようとしているのがわかった瞬間、身体の真ん中がズキっと疼く。

素直に反応するのは、彼に抱かれる準備をカラダが始めているから?

心の中では、早く抱かれたいと思っているから.......?
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