らぶ・みー
「いらっしゃいませ。このビジューのシリーズ、お好きなんですか?」
声のする方向に振り向くと、黒髪のキリっとした綺麗な女性が立っていた。
あれ? どこかで見たことあるような.......
「これと色違いの白いワンピース、とってもお似合いでしたよ。」
ハッとして、息を呑んだ。
この前、私を見ていた人だ。
「そちらのピアスも、そのデザインは限定品ですよね。」
「え?あ...これは.....。」
思わず、耳たぶを手で隠す。
心臓が口から出てきそうにバクバクしている。
彼女は笑顔を浮かべてはいるけど、目がまったく笑っていない。
この前と同じ刺すような冷たい目つきで私を見ている。