らぶ・みー 
怖くて、目も合わせられなかった。

まともに見られたのは、「エリアマネージャー相馬理恵」と書かれたネームプレートだけ。

彼女が去って行った後も、微かに手が震えている。

今のは何だったんだろう.......



明らかに、面白半分で近寄ってきたという目つきではなかった。

ただ、興味で話しかけているという態度でもない。

にこやかに接客しているようでいて、私を凝視する鋭い視線は、憎しみさえ感じるようだった。



遠まわしに、「水谷くんにあなたはふさわしくない」と、キツく念を押されているのもわかった.......



まるで身体中に、見えない棘が刺さったみたいだ。

冷たくて、鋭く尖った棘がたくさん。

棘が痛くて苦しくて.......



泰樹の声が聞きたい。

今すぐ会いたい。

でも、私達の恋には、それすら叶わない.......
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